Japan Concrete Institute
Technical Committee Reports 2008
- Digest Edition

imageコンクリートに関する調査・研究活動は、日本コンクリート工学協会の事業の中で最も重要なもののひとつである。調査研究活動は、学術委員会所管の研究委員会の下に組織された特定テーマ専門委員会において実施されるものである。調査研究テーマは、広く会員を対象に公募され、研究委員会において、その採否を決定する。毎年、5件程度のテーマが採択され、原則として2年間の活動が行われる。したがって、毎年、約10件の研究委員会が活動していることになり、平成20年度においては、9件の専門委員会が活動している。
研究専門委員会のテーマは、きわめて多様であり、いずれもコンクリート工学の抱える問題、新たな技術的展望を与える問題など、興味深いものが多い。委員会の成果は、報告書にまとめられ、それをもとにして講習会やシンポジウムが開催され、広く社会に公表している。また、研究成果が、規準や指針として提案されることもある。さらに、研究成果をベースにした国際会議及び国際シンポジウムの開催も、最近、活発である。研究成果の概要は、毎年7月に行われる年次大会でも報告される。

平成19年度に終了した研究テーマを列挙すると、以下のようである。
(1)コンクリートの環境性能に関する研究委員会(委員長:堺孝司)
(2)セメント系材料の時間依存性挙動研究委員会(委員長:田邊忠顕)
(3)作用機構を考慮したアルカリ骨材反応の抑制対策と診断研究委員会(委員長:鳥居和之)
(4)高強度・高靭性コンクリートの利用研究委員会(委員長:菅野俊介)
(5)非線形有限要素解析法の利用研究委員会(委員長:中村光)
(6)コンクリートの凍結融解抵抗性の評価方法研究委員会(委員長:河野広隆)

これらのうち、(2)および(4)については、その成果をベースにした国際会議が、今秋、わが国で開催されることになっており、内外から多くの参加者が予定されている。
日本コンクリート工学協会では、ACIをはじめとする学術団体との交流を深め、活動範囲を国際的に拡大することに努めている。上記研究テーマとその成果は、国際的に見ても時宜を得た興味あるものである。したがって、これらの研究成果を国内にのみ止めるべきでなく、全世界のコンクリートの研究の推進に役立てることは、日本コンクリート工学協会の国際的な責務である。現状では報告書そのものをすべて英文化することは困難であるが、各研究専門委員会が年次大会に報告する成果概要を英文化し、冊子にまとめて海外に配信することとし、昨年、第1号として、Technical Committee Report 2007-Digest Editionが発刊された。今回、その第2号として、概要報告書“Technical Committee Report 2008-Digest Edition"を発刊する。
この概要報告書が、世界のコンクリート研究の推進に寄与するとともに、国際的な研究協力の推進に役立つことを願うものである。

2008年9月
社団法人日本コンクリート工学協会
会長  阪田憲次


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