コンクリート工学年次大会 2004 (高知)
実行委員長 中田愼介 (高知工科大学教授)

 社会が大きく変化している現在,コンクリート工学もその流れとは無縁ではありません。過去を見つめなおし将来を展望し,改革を実行することがこれほど要求されている時期はありません。そのような思いから,坂本龍馬や中岡慎太郎ら多くの志士を輩出した土佐で開催される第 26 回コンクリート工学年次大会 2004 (高知)のキャッチフレーズを 「コンクリート維新」 といたしました。

 大部分の皆様にとっては遠路からの御参加にはなりますが, 642 件の論文・報告が発表されるコンクリート工学講演会,「環境・品質・元気」をテーマにした生コンセミナー, JCI の各研究委員会の活動内容を紹介するリサーチプラザ, 65 の企業・機関・団体から御出展頂くコンクリートテクノプラザ 2004 など,例年どおりのにぎやかな大会となる予定です。

 本大会では海外から多くのお客様をお招きします。アメリカコンクリート工学協会 (ACI) 会長 Dr. Anthony Fiorato 氏による特別講演「米国におけるコンクリート技術」,中国・清華大学 安 雪 暉 教授による招待講演「中国のコンクリート事情と日中協力」が行われます。また, JCI と 韓国コンクリート工学協会 (KCI) の ジョイントセミナー「コンクリートのひび割れ調査,補修・補強技術」を開催します。これら多くの国際的イベントは海外からの動きに触発された維新期を想起させます。

 また,高知の特色を活かした見学コースも設定しました。 20 世紀最後に開発された最新鋭の石灰石鉱山やセメント工場,リサイクル材を用いた水和固化体実験場のある高知新港,鍾乳洞が発見された天崎トンネル,世界的な植物学者を記念した牧野富太郎記念館,世界一美しいキャンパスと自負している高知工科大学など,ご覧いただきたいと思います。

 高知では美味しいお酒と魚を心ゆくまで堪能することが出来ます。コンクリート工学の将来について語り合う場としましょう。

 皆様の御越しを心よりお待ち申し上げております。



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