コンクリート工学年次大会 2005 (名古屋)
実行委員長  谷 川 恭 雄 (名城大学教授)

 

 第 27 回コンクリート工学年次大会が、愛知万博期間中の名古屋で開催されることになりました。前回( 1997 年)の名古屋大会では、「文化を創るコンクリート」をメインテーマとして、「第 1 回コンクリートアートミュージアム」を開催し、コンクリートを素材とした多数の作品が出展されましたが、今回は、好評を博した前回大会を踏襲し、キャッチコピーを「文化を創るコンクリートII」とし、「第 2 回コンクリートアートミュージアム」を開催することにいたしました。

 東京大学名誉教授・小林一輔博士の近著「コンクリートの文明誌」(岩波書店刊)にも詳しく記述されていますように、コンクリートは古代ローマ時代から文明を形づくってきた基盤材料であり、コンクリートなくして人類の進歩はなかったとも言えます。イタリアでは、国宝に指定されたコンクリート構造物があり、我が国でもRC建築物が重要文化財に指定されるようになって参りました。耐久性劣化という負のイメージから、文化を創る、付加価値の高い恒久的な材料への変革を目指して、コンクリート工学の更なる発展を期待しています。

 今回の名古屋大会では、総勢 71 名の実行委員会全体会議メンバーが総力を挙げて、次のような行事を計画しています。

 JCI大会のメイン行事である「コンクリート工学講演会」では、 590 編の論文が発表されます。「リサーチプラザ」では、 10 のJCI研究委員会の活動内容と、JCI賞受賞者の研究内容が紹介されます。「生コンセミナー」では、「信頼されるレディーミクストコンクリートを目指して」をテーマとした発表とパネルディスカッションが行われます。「特別講演」では、中部国際空港セントレア」と「愛知万博」について、それぞれ中部国際空港株式会社参与の鳥居泰男氏と愛知万博チーフディレクターの原田鎮郎氏の講演を予定しています。「見学会」は、中部国際空港を中心として計画しています。「コンクリートテクノプラザ」では、 78 の企業・団体からの出展があります。「コンクリートアートミュージアム」では、立体部門、写真部門、アイデア部門の作品が展示される予定です。

 中部地方は、現在中部国際空港の開港と愛知万博の開催で活気づいています。中部国際空港と愛知万博の視察を兼ねて、多数の皆様にご参加いただきますよう、ご案内申し上げます。

 








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