コンクリート工学年次大会2010(さいたま)日程/2010.7.7〜7.9  会場/大宮ソニックシティー
実行委員長の挨拶

 JCI年次大会(さいたま)へのお誘い

コンクリート工学年次大会2010(さいたま)
実行委員長 大即 信明(東京工業大学)


 第32回コンクリート工学年次大会は「彩り(いろどり)コンクリート」をキャッチフレーズとして7月7日(水)〜9(金)の3日間さいたま市で開催いたします。このキャッチフレーズには,(1)埼玉の愛称「彩の国」の彩(いろどり)を採用いたしました。(2)地味なコンクリートが少しでも「人々にいろどりを加える」をもてれば、という気持ちも込めました。(3)埼玉の「彩の国キャンペーンマーク」より「夢がいっぱい=ブルー」、「元気がいっぱい=レッド」、「自然がいっぱい=グリーン」という気持ちも「いろどり」に含ませました。
 今、コンクリートには逆風が吹いています。「コンクリートから人へ」というフレーズが、言葉あそびのように溢れていますが、本来は、「Concrete for people」です。しかしながら、コンクリート界の中で慰め合うだけではなく、少しでも一般市民に分かって欲しいと思います。本大会を、従来のコンクリート技術の情報交換、発展の場であることは勿論のこと、さらに少しでも外部の方への情報発信の場に出来ればと考えております。
 さて、さいたま市は日本で9番目に多くの人口を抱える市であり、新幹線をはじめ周辺各地の鉄道路線が終結する交通の要衝でもあるさいたま市にある大宮ソニックシティで開催致します。JR大宮駅より徒歩4-5分の所にあります。なお、JR大宮駅は、東京駅よりJR京浜東北線で約40分、羽田空港より70分程度の所にあります。

 本大会の内容を紹介いたします。
 コンクリート工学講演会では,約550程度の論文・報告が予定され、活発な意見交換を期待しています。また、4つの研究・技術委員会が各々主催する研究集会で活発な討議をしていただくことにしています。
 コンクリートテクノプラザでは,新技術内容の展示・説明のほか,最先端技術を紹介する技術紹介セッションコーナーを設けています。
 生コンセミナーでは札幌大会に引き続き「乾燥収縮問題」をテーマに企画しています。
 特別講演会では,建築家安藤忠雄氏を講師に迎え,ご講演して頂くことにしています。
 見学会は,「東京国際空港D滑走路と扇島LNGタンク」,「東京駅と東京中央郵便局」、「住友大阪セメント唐沢鉱業所ならびに栃木工場と石灰石資料館」、「太平洋セメント熊谷工場、ものつくり大学と川越の歴史的構造物」および「免震構造オフィス」の5つのコースを計画しております。
 さらに、さいたま市の小学校に協力をお願いして、小学生がつくるコンクリートを企画し、優秀作品を展示する予定です。
 コンクリート界に逆風が吹いている今だからこそ、本大会がセメント・コンクリート・建設業界の知的な基礎固めから将来の飛躍の起点となりますよう祈念して,多数の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。