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四国コンクリート研究会

四国のインフラの将来に関する研究委員会(仮称)

 

委員長 堺 孝司(香川大学)

幹事長 草薙 悟志(四電技術コンサルタント)

委員  検討中

 

(研究委員会設立趣旨)

 社会資本ストックの成熟、財政的制約、予測される人口減少などにより、日本の建設業界は出口を見いだせない状況にある。また、今後のインフラ更新を考慮しても事業量は著しく減少することが予測されている。

 このような状況を考えれば、建設技術開発の今後の方向は、長寿命化のための管理運営技術、バージン資源利用低減のための資源再生技術及び産業副産物等の利用技術、ライフサイクル評価に基づく環境設計技術等にあると思われる。すなわち、従来の建設技術の枠組みを大きく超えた技術開発が必要になってくる。こうした課題の存在は、建設業界にとっては再生のための大きなチャンスでもある。

 一方、四国のインフラ整備は他地域と比べて遅れたが、高速道路に見られるように現在漸く最低限の整備がなされたと言えるかもしれない。しかし、その質については必ずしも十分なものではないことは明らかである。また、四国の歴史や地勢を生かしたインフラ整備の視点も十分とは言い難い。このような現状を考えると、先ず四国の建設分野の新たな展開に今何が必要なのかを見極めることが非常に重要となる。本研究委員会は、直接コンクリート技術に関係するものではないが、四国をフィールドに建設分野のフロンティアを切り開く糸口を見いだすことを目的とする。具体的な活動としては、様々な関連情報の収集・整理を図り、談話会などを実施することにより検討すべき事項を抽出する。最終的には、四国のインフラ整備に関する提言を行う。

 四国コンクリート研究会は、コンクリートに関連する分野で四国地域に貢献することを目的に設置された。種々の問題における取り組みの基本コンセプトは、「自ら考え、自ら仕掛け、自ら勝ち取る」ことである。この原点を今一度再認識して、インフラ整備の基本材料コンクリートの未来を考えながら本研究委員会の活動を行う。