コンクリートの収縮特性評価および
ひび割れへの影響に関する調査研究委員会

JCI-TC-102A
 
委員会設立主旨

 コンクリートの収縮が一因とされるひび割れが多発し、レディーミクストコンクリートの収縮を規定する動きがある。ところが、これに対する業界の準備が整っていないため、安易に材料で対応する状況が散見される。そこで、JCIでは会長特別委員会「コンクリートの収縮問題検討委員会」を発足させ、この問題の収斂を図った。しかし、問題が大きく、委員会から提案はしたものの、多くの課題が残った。

 技術的課題としては、以下の項目等がある。

1) コンクリートの収縮がひび割れに影響を及ぼす各収縮因子の定量化
2) コンクリートの収縮率を特定するための材料ごとの評価方法の必要性
3) 収縮のメカニズムの明確化
4) コンクリートの収縮率の設計への反映方法
さらに政策的課題としては、下記の項目などがある
5) コンクリートの収縮を基準化することの必要性の周知
この委員会では、この内の1)〜3)について研究を進める。

 コンクリートの収縮特性の評価およびひび割れと構造物の性能に及ぼす影響を調査研究し、関連団体の要請に整合し、かつ技術的に適切な提案をすることにより、学術面だけでなく業界の発展に寄与したい。


 
 
活動計画

 委員会の体制は、委員長、幹事(主査)を中心とした幹事会において運営方針を定め、実務としては、WG活動を中心に行う。WGの構成は、以下の通りとする。

 WG1:収縮のメカニズムの解明と測定方法の検討(自己収縮を含む)
 WG2:収縮がひび割れに及ぼす影響の調査


(c)コンクリートの収縮特性評価およびひび割れへの影響に関する調査研究委員会