鉄筋コンクリート造壁部材の
曲げ終局強度算定法に関する研究委員会

JCI-TC161A
 
委員会設立主旨

 鉄筋コンクリート造の壁は、無開口の場合でも現略算式では妥当に曲げ終局強度を算定できない場合がある。これは、実際にはせん断力の影響を受け、圧縮ストラットの大きさ等に応じて、曲げ終局強度が変動することに起因するものと思われる。有開口壁においては、無開口壁として取り扱っているのが現状であるが、ドア型開口の場合には、無開口壁に比べやや大きく曲げ終局強度が低下することが分かってきた(既往実験では、無開口の8割まで低下しているものもある。)。
 そこで、現算定式と実強度が対応しなくなる要因を特定し、それに対する対応方法を検討し、開口を考慮したモデル等をガイドラインにまとめる。。


 
 
活動計画

 先ずは、無開口および有開口壁の現状の曲げ終局強度算定法を既往実験結果に用いて検討し、それら算定法の問題点を抽出する。そして、要因分析や種々の解析により、その原因を把握する。その結果に基づき、問題点を解決できる算定法を提案し、ガイドラインを作成する。


(c)鉄筋コンクリート造壁部材の曲げ終局強度算定法に関する研究委員会