セメント・コンクリートの
環境負荷評価に関するFS委員会

JCI-TC212F

 
委員会設立主旨

 パリ協定やSDGsなどを背景に、持続可能な社会を目指す取組みが推進される中で、セメント・コンクリート産業においても、SDGsを意識した取組みが数多くなされており、その一環として、様々な環境負荷低減に関する活動が行われている。しかし、セメント・コンクリートに関連する環境負荷評価においては、一部の評価範囲や評価項目に対してのみ実施されがちなのが実情であり、このことを鑑み、多様な環境側面を網羅的に評価する理想的な姿に近づけるため、現実的で妥当性のある環境負荷評価の枠組みを検討するものである。これによって、セメント・コンクリートに関連する多面的な環境負荷を適切に評価する手法を提示することを目的とする。


 
 
活動計画

 上記の目的を達成するためのフィージビリティ・スタディとして、セメント・コンクリートに関連する環境負荷評価の実態把握を実施する。具体的には、セメント・コンクリートのライフサイクルに関連する、現行の環境負荷評価方法について、規格・基準類ならびに学術文献の調査、整理を行う。調査は、土木分野、建築分野、材料分野を対象として、主に国内の資料について網羅的に実施する予定であり、海外の資料については、可能な範囲で情報の収集にあたる。これとあわせて、環境負荷評価に必要となる最新のインベントリデータの収集を行う。以上の調査結果に基づき、セメント・コンクリートのライフサイクルの全体ならびに各ステージに対して、セメント・コンクリートに関連する多面的な環境負荷を適切に評価する手法を構築するに十分なバックデータを獲得し得ているか否かを判断し、目標達成のフィージビリティを見極める。


(c)セメント・コンクリートの環境負荷評価に関するFS委員会