*特集号*

骨材問題を考える


我が国で毎年生産されているコンクリート量は約2億m3に達し、このコンクリートを製造するために約3億トンの骨材が必要です。この大量に使用される骨材資源の枯渇化がかなり以前から心配されており、本紙においても1978年9月号で「最新のコンクリート用骨材」の特集を行っています。コンクリート用骨材を扱った特集号は、1986年11月号のアルカリ骨材反応とこの2回のみで、アルカリ骨材反応という特定の課題でなく、骨材問題全体を取り扱ったものは18年前になります。
この間、良質の河川産骨材が使用されていた地域でも砕石化が進み、全国的に見ると、粗骨材では砕石、陸砂利、細骨材では海砂、山砂、陸砂、砕砂の使用量が増えており、また2種類以上の骨材を混合使用する工場が増えています。
一方、海砂の採取規制、低品質骨材(アルカリ骨材反応試験で無害でないと判断された骨材、吸水率の大きい骨材など)の有効利用、外国産骨材の輸入、リサイクル法の制定に伴う各種産業廃材や建設廃材などのコンクリート用骨材化、高強度コンクリート・高流度コンクリート、RCCPなどの新しいコンクリート技術の開発に伴う骨材の高品質化の要望および道路交通法の改正に伴う流通上の問題など多くの課題が山積しています。
重要な構造材料であるコンクリートを、将来に渡って安定供給していくためには、骨材の確保が非常に重要な課題です。
本特集号では、骨材に関する現状、問題点および将来展望などについて幅広い視野から取り上げ、関係者の方々に骨材問題を考えて頂く資料を提供することを目的に企画しました。
なお、執筆は実務担当者を中心にお願いし、現場の実情をできるだけ反映できるように心がけました。

(コンクリート工学編集委員会)


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