ペルシャ湾岸におけるコンクリート構造物の耐久性
Ali A. Ramezanianpour・宮本文穂


概要:
ペルシャ湾近傍に位置するイランおよびアラブ諸国の多くのコンクリート構造物は早期劣化が深刻になりつつある。このような早期劣化は、ペルシャ湾特有の厳しい環境、有害物を含む材料の使用による低品質コンクリート、熟練作業員および養生期間の不足などがもたらしている。イラン南部の海岸地域にあるコンクリート構造物の広範囲にわたる調査が過去15年にわたって実施されてきた。目視調査および各種試験の結果は、支配的な劣化要因がコンクリート構造物内に配置された補強鉄筋の腐食であることを示している。硫酸塩の浸透、塩化物の作用、アルカリ骨材反応および環境的なひび割れ現象もコンクリート構造物に対するいくつかの劣化現象の原因となっている。本稿ではペルシャ湾域におけるコンクリート構造物に関する耐久性問題を概観することによって、コンクリート構造物の早期劣化の主要な原因を議論する。なお、ここでは建設時に考慮すべき必要な注意点についても概要を述べる。
キーワード:
コンクリート構造物、耐久性、鉄筋腐食、ペルシャ湾岸環境、設計基準、維持管理

ページの先頭へ