メールニュースに関するアンケート 結果報告

 この度は,電子情報化委員会が実施したメールニュースに関するアンケートに多数のご協力いただき,厚く御礼申し上げます。

 メールニュースを1年間発行して,当初の目標でもあった購読者1000名を達成いたしました。まずは順調なスタートを切れたと感じております。しかし,これは第一歩目でしかありません。果たして購読者の皆様はメールニュースに満足してくださっているのか・・・今後メールニュースを継続していくためには,購読者の皆様のご意見を反映できるような体制を整えることが必要であると考えました。そこで今回,購読者の皆様から直接ご意見を伺う手段としてアンケートの実施を決定し,2006年10月30日から約1ヶ月にわたって,メールニュースに関するアンケートを実施させていただきました。

 今回のアンケートでは,メールニュースに関して購読者の皆様から直接ご意見を伺うことを目的としておりましたが,期待以上の成果があったと考えております。現状のメールニュースに対するご意見はもちろんのこと,日本コンクリート工学協会(JCI)の活動に生かすべき貴重なご意見を数多くいただきました。電子情報化委員会では,今回購読者の皆様から頂いたご意見を整理・分析して記録に残し,これに基づいてメールニュースの改善を図りたいと考えております。また,関係各所に本アンケートの結果を通知し,今後のJCIの発展につなげていきたいと思います。

 電子情報化委員会は,メールニュースの発行はもちろんのこと,JCIにおける様々な活動の電子化に努めて参ります。今後ともご協力よろしくお願いいたします。


アンケート結果の整理・分析

1. 回答者について
2. メールニュースを知ったきっかけ
3. 現状のメールニュースの内容について
4. 現状のメールニュースの配信頻度とボリュームについて
5. 現状のメールニュースに対する満足度
6. メールニュースにおいて拡充が必要な情報
7. メールニュースに対するご意見・ご感想
8. JCIに対するご意見


1. 回答者について

 アンケート回答者の総数は289名でした。メールニュースの購読者数がおよそ1000名ですので,今回のアンケートでは購読者の25〜30%の方々にご回答いただいたことになります。その内訳は,会員が152名,非会員が137名であり,ほぼ半数ずつの割合となっております。メールニュース購読者の増加の様子を以前示しましたが,多くの非会員の方々がメールニュースを購読してくださっており,今回も多くの非会員の方々から回答をいただいております。
 現状のメールニュースは,会員・非会員を明確に区別しておりません。今後は,会員種別を意識することがメールニュース改善のポイントになるかもしれません。会員・非会員それぞれに必要な情報のニーズを把握し,それに即したメールニュースの作成が必要であると思われます。


 今回,最も多くご回答いただいたのが40代の方々です。30代および50代の方々からの回答も多く,30〜50代の回答が全体のほぼ90%を占めています。まさに,コンクリートに関わる各分野において,現役で活躍しておられる方々から多くの回答をいただけたと言えるでしょう。一方,10〜20代からの回答が少ない点が気になります。若い世代にもメールニュースに興味・関心を持っていただけるような工夫が必要かもしれません。


 職業に関しては,大きく@学校関係者,A企業関係者,B官庁/役所/公団関係者に分類できますが,今回は企業関係者から大部分の回答をいただいたことになります。この結果を踏まえて,HP等でこれまでのJCIの活動を調べてみると,企業関係者(特に実務に携わる方々)との接点が意外に少ないことに気がつきます。今後の重要な課題の1つとして,メールニュースを有効活用することによりJCIと企業関係者のつながりを強固にすることが挙げられそうです。

アンケート結果の整理・分析TOPへ


2. メールニュースを知ったきっかけ

 メールニュースを知ったきっかけについてですが,大部分の方々がJCIホームページで知ったという結果になりました。このことは,メールニュースとは直接関係ありませんが,JCIのHPが情報伝達手段として有効に機能していることを示しています。言い換えれば,多くの方々がJCIのHPに注目しているということでもあります。電子情報化委員会の活動の一環として,メールニュースの改良みならず,JCIのHPについても逐次改善し,さらに相互の連携を図ることが重要であります。

アンケート結果の整理・分析TOPへ


3. 現状のメールニュースの内容について

 これまでのメールニュースにおける案内の中で,「シンポジウム・報告会・講演会」などの情報が最も有用であったとの回答をいただきました。また,「各種試験・講習会」の情報に関しても多くの方から有用であるとの回答を頂いております。これらについては,2つの視点から考える必要があると思われます。

 1つ目の視点は,「非会員へ方々への情報提供」についてです。現在のメールニュースによる案内は,コンクリート工学誌の会告の内容が中心です。従って,会員の方々はメールニュースよらずとも情報を手に入れることができます。これに対し,非会員の方々は,メールニュースによる情報提供がない場合,JCIのHPに掲載される情報を自ら探し出す必要があります。メールニュースが発行される以前のことを考えますと,非会員の方々の情報源は実際にJCIのHPに限られていたのではないでしょうか。申込期限がある「シンポジウム・報告会・講演会」やJCIが会員に対するサービスを行うことは当然のことですが,その設立趣旨を考えると,非会員の方々への情報提供も積極的に行う必要があると思われます。この点において,メールニュースは非常に有用なツールであると考えられます。

 2つ目の視点は,「メールニュースの配信方法」についてです。現在のメールニュースの案内はコンクリート工学誌の会告の内容が中心であり,同一の内容を購読者全員に対して送信しております。しかし,この回答結果からは,必ずしも全ての情報が購読者にとって有用であるとは言えません。最も回答数の多い「シンポジウム・報告会・講演会」であっても,その割合は全回答者(289名)の70%程度です。その他の項目に関してはすべて過半数以下となっております。しかし,それらの情報に対する要求がない訳ではありません。今後,購読者の情報ニーズに応じた分類を行い,それに基づいたメールニュースの作成が必要であると思われます。

 また,選択肢の中に「2006/9 特集*より良い構造物を実現するコンクリート施工性能」が挙げられており,19票が投じられております。この項目は,電子情報化委員会があらかじめ提示したものではなく,回答者の自由意見として示されたものであります。コンクリート工学誌の特集に対するお褒めの言葉をいただきましたので,このご意見は「コンクリート工学編集委員会」にも伝えさせていただきます。また,コンクリート工学誌に対するご意見は,JCIのHPにございます「コンクリート広場」でも承っておりますので,積極的にご活用いただければ幸いです。


 先ほどの問いは「有用であった(役に立った)」情報について尋ねましたが,ここでは「不要であった(必要なかった)」情報について尋ねております。回答結果は,「特になし(なしを含む)」が242票となり,80%以上を占めました。その他の項目につきましては,極めて少数の回答となっております。この結果を踏まえて,電子情報化委員会といたしましては,現状のメールニュースの内容を大きく変更することはせず,適宜改善を図っていきたいと考えております。

アンケート結果の整理・分析TOPへ


4. 現状のメールニュースの配信頻度とボリュームについて

 メールニュースの配信頻度に関しては,現状の「月に1回」がちょうど良いという回答が最も多い結果となりました。月に2回程度という回答も少なくありませんが,この件につきましては,当面は現状のままにさせていただきます。しかし,速報性が求められる情報などは,その時々の判断にて送信させていただきたいと思います。また,将来的には,異なる情報を発信するメールニュースをいくつか作成し,購読者が受信を選択できるような仕組みをつくることも考えられます。その際には,改めて配信頻度について検討する必要があると考えます。


 メールニュースのボリュームに関してですが,「ちょうど良い」という回答が最も多く,「若干多すぎる」または「若干少ない」という回答がそれぞれ10%を超える程度ありました。この結果を踏まえまして,当面は現状のボリュームを維持したいと考えております。しかし,ボリュームには案内する情報の量とそれを説明する文章の量の両方が関係しますので,それらのバランスには今まで以上に注意を払う必要があると思われます。

アンケート結果の整理・分析TOPへ


5. 現状のメールニュースに対する満足度について

 メールニュースの満足度に関する質問ですが,「まあまあ満足」と「普通」がほぼ同数であり,両者で87%以上を占めております。まずは及第点をいただいたと感じております。しかし,まだまだ十分に満足していただいているわけではありません。特に,「やや不満」という回答も寄せられております。今後は皆様の貴重なご意見をもとにして,メールニュースの改良を進めて参ります。

アンケート結果の整理・分析TOPへ


6. メールニュースにおいて拡充が必要な情報

 メールニュースにおいて拡充して欲しい内容としては,「最新技術の紹介」という回答が最も多く,「コンクリートの基礎的な情報や失敗事例」「コンクリート技士・診断士関連の情報」が続いております。しかし,今回ここに挙げていただいた項目について,メールニュースだけで対応することは難しいかもしれません。JCIのHP等との連携を積極的に図る必要がありそうです。
 例えば,「最新技術の紹介」に関してですが,コンクリート工学誌には「テクニカルレポート」や「工事記録」が掲載されており,最新の技術の紹介やそれを用いた工事の記録が示されております。また,「コンクリートの基礎的な情報や失敗事例」に関しては,現在JCIのHP上で公開されている「技術に関するQ&A」を活用することができそうです。また,海外の研究動向に関しては,JCI「文献調査委員会」と連携を図ることも可能であると思われます。まずは,JCIとしてどれだけの情報を有していて,それらをどこまで活用できるのか検討し,その上でメールニュースとの連携を考えます。

アンケート結果の整理・分析TOPへ


7. メールニュースに対するご意見・ご感想

 今回のアンケートでは,数多くのご意見・ご感想をいただいております。ここではまず,メールニュースに関するご意見・ご感想をご紹介いたします。

(1) メールニュースの内容に関するご意見・ご感想
  • コンクリート工学誌に則さない独自のコンテンツ(特集)などが有っても良いと思います。
  • コンクリート工学に掲載されていない有用な情報を多く掲載してほしい。
  • 「コンクリート工学」を購読していれば特にメールニュースを見る必要がないような気がしております。無償で実施されているので限界はあろうかと思いますが,メールニュースでしか取扱わないような独自性があると,今後非常に有効かと思います。
  • メールニュースでないと得られない情報がほしい。業界の最新トピック等
  • 会員になり「コンクリート工学」を購読しているため,重複していることが多く,メールニュースのオリジナル的な要素を引き出していただきたい。
  • 最近のニュース(新しい建物や構造物とコンクリートの関係や事故など)を絡ませた記事を多く発信してほしい。
  • 日々の業務に反映できる実用的な情報をお願いします。
  • 最新の現場で使用されている技術関連の情報などがあれば送信して欲しいです。
  • 私は今年コンクリート診断士を受験し合格しました。診断士としての実務上の事例などありましたらそのような記事をご紹介ください。他のサイトの方が詳しいところもありますで,資格の管理元として充実してほしいと思います。
  • 現在コンクリート診断士を目指していますが,コンクリート診断士関係の情報の充実をお願いします。
  • 講習会・現場見学会・新工法の紹介などを充実していただきたい。
  • 新規格,新告示,新公告等の最新情報を知らせるべきである。
  • いつも情報をいただきありがとうございます。本部主催の講演会等の情報は分かりやすいのですが,支部主催の活動についての情報が得にくい場合がありますので,今後もっと拡充していただきたく。地方にいるとどうしても本部より支部の活動への参加が主体になります。
  • コンクリート技士,診断士関連演習とか事例とか,情報だけでなく一般的な知識コンテンツがあってもいいのでは?
  • 業界のもっと泥臭い(生の)情報がもっと知りたい。
  • 「技術に関するQ&A」が追加されたときが分かるようにして欲しい。
  • メールニュースは無料なので, 毎月の会誌が読みたくなるような内容がよい。
  • インターネットバンクや証券関係,その他団体からのメールを日々見ていますが,メールニュースの最後に編集後記のようなものがあれば編集をされている方の人柄がわかりもっと親しみがわく(メールの購読が楽しみになる)のではないかと考えたりします。とにかく1年間ご苦労さまでした。今後ともよろしくお願いします。

(2) メールニュースの配信方法に関するご意見・ご感想
  • 施工・設計事例等を紹介するときは,わかりやすく写真等を添えてほしいです。
  • メールニュース,いつも読ませてもらい,業務の参考にさせていただいてます。これまでに感じたこととしては,情報は一つ一つ丁寧ですが,そのため,1つのメールの文字数が少々多いような気がします。目次から見たい情報を見つけ,その情報本文を探すまでに時間がかかります。もう少し情報を簡略化されるか,ホームページのアドレスを添付して詳細情報は参照してもらうようにしてもよろしいかと思います。
  • textでのメールはボリュームが大きいので,最後まで見ない場合もあります。そこでHTMLでの配信をご検討されてはいかがでしょうか。HTML形式のメールを読めない環境もあると思いますが,text,HTMLを選択方式にするなどの方法もあると思います。
  • 「メールニュース自体は簡素な表記とし、具体はリンク先URLを見て」のスタイルで良いのではないか。
  • 月刊の「コンクリート工学」の会告と同じ内容を遅れてメールでもらっても嬉しくありません。従って,少ないヴォリュームで良いですから,メールの方は半月早い情報を月2回でお願いします。また,国際会議情報は会議のWebにアクセスする必要性からもメールで連絡して頂くことに意味があります。「コンクリート工学」誌の方の掲載をむしろやめても宜しいかと思います。

(3) メールニュースに対するお褒めの言葉
  • コンクリートに関する情報源として大変有効なメール配信と思います。今後もグローバルな視点で情報配信を願います。
  • メールニュースのよいところはスピーディーな情報伝達だと思います。講演会の案内など,十分に機能していると思います。
  • 社内への情報提供に活用させていただいておりまして,好評です。今後ともよろしくお願いいたします。
  • 業界最新情報を得られる唯一のメディアとして,期待しています。

アンケート結果の整理・分析TOPへ


8. JCIに対するご意見

 次に,JCIに関連する様々なご意見を紹介いたします。

  • 催しものの開催場所について主に東京地区が多く,私の勤務している大阪近辺が少ないように思います。 出席したいと思うものが他の地域に多く,参加しずらいのが現状です。大阪地区でも開催してもらえないでしょうか?
  • 講習会や現場見学会は土曜・日曜や祝祭日あるいは夜間などの実施,そして,地方都市での開催などを考えていただければ非常に助かります。文献・書籍の価格をもっとリーズナブルにしていただきたい。とても個人では購入不可能です。また,会社経費としても大変です。製本や紙質などはとくに多くを望みません。
  • シンポジウム・報告会・講演会に業務の都合や遠隔地なので参加が困難な地方部会員のために,事後でもいいので会議資料や会議録をできるだけ公開して欲しい。
  • お世話になります。論文集はCD版にしていただければ助かります(月刊誌含む)。省スペース化のため。 以上よろしくお願いします。
  • コンクリート工学,年次大会,論文集など,過去の論文や掲載記事(過去全て)の検索および閲覧委員会報告書などの電子データでの閲覧などが出来ると良いと思います。
  • 費用の問題もあるので,仕方ないかもしれませんが,全体的に地味な印象を受けます。もう少し写真などカラー部分(頁)を挿入すれば,だいぶ雰囲気が変わるのではと思います。
  • 「日本のコンクリート100年」は良かったです。編集は大変だったと思います。職場に置いていますが、家にも1冊欲しいくらいです。
  • 他の保有資格や参加学協会の活動(技術士会・土木学会等)での要請がありますので,貴協会主催のCPDの受講の際の証明の発行をお願いいたします。
  • CPDS制度を利用してコンクリート関係の技術情報を得たいと考えていますので,よろしくお願いいたします。
  • コンクリート診断士制度(試験)について最近複数の出版社から問題集が発行されています。また,診断という比較的狭い範囲をターゲットとする資格(ただし深いと思いますが)です。試験問題作成もネタ切れ?(下世話な言葉ですいません) 今後資格取得が安易になることが予測されますが,せっかく社会的にも認められる資格に育ってきたように思います。今後も合格者を厳選し,権威を落とさず,大事に育成されることを臨みます。
  • コンクリート診断士試験の模範解答を公表してほしい。
  • 協会の賛助団体及び正会員を増やすために会員ができること等はないものか普段より考えております。現在,生コンクリート工場などに焦点を絞るような感じの話を総会で聞いたことがございますが,生コンクリート等の業種とは少ししか関連のない私共からしてみれば,それで良いものか?と考えた事がありました。

アンケート結果の整理・分析TOPへ