繊維補強セメント系複合材料の
新しい利用法研究委員会

JCI-TC-104A
 
委員会設立主旨

 近年、多種多様な繊維補強セメント系複合材料が開発され、接合部、エネルギー吸収部材、補修・補強材料、埋設型枠などへの利用も行われている。一方で、以下のような課題もある。

  • 環境条件や突発的外力に対する、材料・構造両面における抵抗機構が明確にされていない。そのため、材料性能・構造性能の評価が曖昧である。
  • 繊維補強セメント系複合材料を用いた構造物のライフサイクルに対する明解な議論がなされていない。

 繊維補強セメント系複合材料においては、材料設計と構造設計の要素を融合させることで、構造物に付加価値を見い出せるにも関わらず、両者を融合(シームレス化)した合理的な設計法については十分に検討されていないのが現状である。Performance Based Designを取り入れるべき材料の一つであることを再認識し、技術者にアピールするとともに、上記の論点を整理し、繊維補強セメント系複合材料の新しい利用法を模索する。


 
 
活動計画

 現状の技術やその評価方法の整理を行うとともに、以下の項目についてWGを立ち上げ、活動を行う。

(1) 利用法WG
繊維補強セメント系複合材料の既往の利用法を整理するとともに、新しい利用法(既存技術の向上やアイデアを含む)を提案する。その際、繊維補強セメント系複合材料でなければ実現できない点、付加価値がどこにあるかといった観点での整理を行う。
(2) 評価法WG
繊維補強セメント系複合材料の適用にあたり、要求される性能とその評価方法の組合せを系統的に取りまとめる。特に、繊維補強セメント系複合材料のライフサイクル(耐久性や突発的外乱などを含む)をとおして、普通コンクリートとの比較等によって評価すべき性能を含めたモデルケースを提案する。
(3) 環境対応WG
繊維補強セメント系複合材料をとりまくリサイクルの現状や将来起こりうる廃棄、再利用、環境負荷の評価方法の展望について調査する。


(c)繊維補強セメント系複合材料の新しい利用法研究委員会