コンクリートの技術基準に関する
情報活用手法研究委員会

JCI-TC133A
 
委員会設立主旨

 コンクリートに関連する技術基準は、単に遵守すればよいだけのものではなく、各規定の意味(根拠)の理解が重要であり、これはコンクリートの品質や性能の確保、さらなる研究開発の基礎となる。平成22〜23年度に実施した「コンクリートに関連する品質基準・試験方法の解釈に関する研究委員会(TC-095A)」では、コンクリートおよびその材料に関連するJIS試験方法と品質規格(JISA5308をベース)を対象に、その制定・改正の経緯・根拠、国際規格(ISO、ASTM)との関連性、利用状況を分析・整理し、改善点の提言等をとりまとめた。成果は、シンポジウム(H23. 11. 16実施、参加者104名)を通して、会員に還元できた。
 提案する研究委員会では、調査対象・研究対象範囲を拡大し、前委員会では対象外(あるいは一部実施)のJISや国際規格の調査とこれらを活用している仕様書等における規定内容との関連性の整理を行うとともに、コンクリートの技術基準(試験方法、品質基準、使用規準)に関する情報活用手法の構築について検討する。


 
 
活動計画

 (1)前委員会での調査対象・範囲を拡大し、コンクリート関連JIS等の品質基準・試験方法の歴史的背景と相互の関連性を整理する。(WG1)、(2)コンクリートおよびRC構造物に関する仕様書類の制定・改定経緯を調査し、JIS等の引用・規定内容の考え方を総合的に整理する。(WG2)、(3)成果の活用手法として、その枠組みとひな形を提案する。(共通)なお、実施にあたっては、JCI-TC122A(コンクリート工学分野における研究史の編纂と研究手法の体系化研究委員会)における研究内容・成果も参考にするとともに、委員構成は、前委員会委員(大学・試験機関等・民間等)をベースに、適切に行う。


(c)コンクリートの技術基準に関する情報活用手法研究委員会