コンクリート構造のせん断力に対する
包括的照査技術研究委員会

JCI-TC143A
 
委員会設立主旨

 鉄筋コンクリート構造物のせん断破壊は,安全かつ合理的な構造物を設計する上で極めて重要な破壊形態であるため,せん断耐荷機構の解明やせん断耐力算定法の精度向上は,コンクリート構造分野における主要な研究課題として扱われてきた.JCIでは,1982年に開催された「RC構造のせん断問題に対する解析的研究に関するコロキウム」に始まり,1980年代にはせん断問題に関するコロキウムが頻繁に開催されたが,1990年代以降,せん断問題を包括的に扱う研究委員会は設置されてこなかった.そこで本研究委員会では,せん断問題に関する近年の研究成果を整理した上で,鉄筋コンクリート構造物のせん断に対する照査法の高度化に資する情報を提供する.


 
 
活動計画

 土木・建築分野の各種せん断耐力算定法を整理し,合理的な設計および照査法を検討するWGと,非線形解析技術を用いて構造物のせん断破壊挙動の解明を試みるWGを編成して活動を行うことにより,最新の研究成果を包括的に整理するとともに,せん断破壊挙動の新たな評価法の提案を目指す.


(c)コンクリート構造のせん断力に対する包括的照査技術研究委員会