建設分野へのジオポリマー技術の
適用に関する研究委員会

JCI-TC155A
 
委員会設立主旨

 ジオポリマーは,アルミナシリカ粉末とアルカリ溶液との縮重合反応によって形成される固化体で,前者にはフライアッシュや高炉スラグ微粉末などの産業副産物,後者には水ガラスと苛性ソーダの混合液などが用いられます。ジオポリマーの最大の特長は,製造時のCO2排出量が少ないことや各種産業副産物が有効利用できる点にありますが,加えてセメントコンクリートの弱点であるアルカリシリカ反応,強酸,高温に対する抵抗性にも優れていることから骨材の枯渇問題への対応や特殊環境でのセメントコンクリートの代替としての利用が期待されています。
 既に国際的にはジオポリマーに関連する研究委員会が活動をしており,基礎物性や応用に関する研究が進められています。また,オーストラリアでは空港の滑走路に適用した例も報告されています。しかし,ジオポリマーに使用できるアルミナシリカ粉末やアルカリ溶液は多様で,構成材料自体の品質のバラツキが大きいことに加え,材料の組合せによっても性状が異なることから,セメントコンクリート並みの性能を発揮できる配(調)合は現状では限定的です。従って,ジオポリマーの実用化のためには各国の実情にあった配(調)合や適用方法の検討が必要となります。
 本研究委員会では,ジオポリマー技術に関する国内外の既往の知見を取りまとめてジオポリマーの体系と期待できる品質を明快に示すこと,我が国の実情にあったジオポリマーの製造方法を探ること、そして我が国の建設分野へのジオポリマーの適用に向けた提案を行うことを目的とします。


 
 
活動計画

上記の目的を達成するため、具体的に下記の項目について検討を行う。
1) 用語の定義:ジオポリマーならびに使用材料の定義を行う。
2) セメントコンクリートとジオポリマーの特性の違いの整理:ジオポリマーの使用材料をはじめとする製造条件ごとの特性を調査し,コンクリートとの違いを整理する。
3) 応用技術の整理(国内・海外):今後のジオポリマーの応用可能分野を整理し,とくに建設分野での普及に着目した資料を作成する。
4) その他:コスト,課題等の整理を行う。ジオポリマーの基礎技術を学ぶことができるWebラーニングシステムを作成する。


(c)建設分野へのジオポリマー技術の適用に関する研究委員会