日本コンクリート工学会

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コンクリートの基礎知識

化学的侵食

化学的侵食は、 外部環境から供給される化学物質とコンクリートとが化学反応を起こすことによって生じる劣化現象であり、基本的に次に示す3種類に大別できる。

 (1)コンクリート中のセメント水和物と化学反応を起こし、水に溶けにくいセメント水和物を可溶性物質に変化させることにより、コンクリート組織が多孔質化したり分解したりすることにより劣化させるもので、劣化因子の例として酸、動植物油、無機塩類、腐食性ガス、炭酸ガス、硫酸の生成を伴う微生物の作用などが挙げられる。

 (2)コンクリート中のセメント水和物と反応して新たに膨張性化合物を生成し、生成時の膨張圧によりコンクリートを劣化させるもので、劣化因子の例として動植物油、硫酸塩、海水、アルカリ濃厚溶液などがあげられる。

 (3)コンクリートが長期間にわたって水に接することにより、コンクリート中のセメント水和物の成分が外部に溶脱して硬化体組織が多孔化し劣化するもの。

(上記内容は、コンクリート技術の要点'07からの抜粋です。詳細はそちらをご確認下さい。)

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