日本コンクリート工学会

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コンクリートの基礎知識

エコセメント

都市ごみ焼却灰などの廃棄物を主原料としたセメントで、2002年7月に新たにJIS R 5214として規格が制定された。この中でエコセメントとは、都市ごみ焼却灰を主とし必要に応じて下水汚泥などの廃棄物を従としてエコセメントクリンカーの主原料に用い、製品1 tにつきこれらの廃棄物を乾燥ベースで500 kg以上使用してつくられるセメントとして定義されている。エコセメントはその特徴により「普通エコセメント」と「速硬エコセメント」の2種類に分類される。

普通エコセメント

製造過程で脱塩素化させたもので、セメント中の塩化物イオン量が0.1 % 以下と規定され、凝結時間、モルタル圧縮強さともに普通ポルトランドセメントに類似する性質を有する。

速硬エコセメント

セメント中の塩化物イオン量が0.5 % 以上1.5 % 以下のもので、塩素成分をクリンカー鉱物として固定した速硬性を有するセメントである。用途としては、普通エコセメントは無筋および鉄筋コンクリート(単位セメント量の多い高強度・高流動コンクリートを用いた鉄筋コンクリートやプレストレストコンクリートを除く)、また速硬エコセメントは早期強度の発現性を生かした無筋コンクリートとJISに規定されている。

(上記内容は、コンクリート技術の要点'07からの抜粋です。詳細はそちらをご確認下さい。)

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