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「コンクリート工学の教育ツールに関する報告書
および展示・実演会」の開催案内
-開催予告-

社団法人 日本コンクリート工学協会
コンクリート工学の教育ツール研究委員会

開催日:2001年7月4日(水)〜6日(金)

社会基盤を支える重要なコンクリート工学の分野が将来にわたって、多くの優れた若者を集め、生涯働くに十分魅力ある職場・分野として一層発展していくためには、その礎となる教育の改革が、今、必要であると思われます。
本会のコンクリート工学の教育ツール研究委員会(委員長:中塚 佶 大阪大学助教授)においては、理念ではなく、コンクリート工学をどうすれば分かりやすく、効率的に理解させ得るかという技術的な観点から、理論の厳密さを少しゆるめても直感的、体感的に分かるような教育ツール・ノウハウの研究を行ってまいりました。具体的には、口頭や板書による授業・講義の補助線となるような、教卓上、ビジュアル、受講者参加をキーワードとした教育ツール、すなわち模型あるいは模型実験、動きのあるビデオ、鮮明で的確な画像など、利用できるあるいは有れば良いなと考えられる教育ツールを、制作方法、授業におけるポイント、さらにはキット・サンプルの購入法などに関する情報として、また画像情報(CD-ROMに収録)として広範囲にまとめてまいりました。

1.展示・実演会について:本委員会の成果物である数々の有用な教育ツール、ならびに次項のような内容の委員会報告書を広く知っていただくため、2001年7月に開催されますコンクリートフェアにおいて、展示・実演会を開催いたします。大会期間中には是非、当委員会ブースまでお立ち寄りください。
2.報告書の内容について:本報告書の目次を以下に示します。
  
1.はじめに
2.コンクリート工学分野の教育-今そして未来-(アンケート集計結果報告)
3.教育ツール事例・アイデア集
4.教育ツール応用
5.ビデオ・スライド情報集
6.展示施設・展示物紹介
7.画像データによる資料紹介
8.模型作り・サンプルに関する資料集
付録 CD-ROMによる画像データ集
  以下、各章の内容について概略を紹介します。
第2章では、アンケートによってコンクリート工学教育の現状を調べた結果が示されています。
第3章では、以下に示すような多くの教育ツール事例が、利便性を考えて模型・キットの入手先もできるだけあわせて開示されています。
第4章では、3章のツール単体をいくつか組み合わせ授業用のストーリとした例が示されています。
第5章では視聴覚教材として利用できる200余りのビデオに関する情報を一覧表として、また第6章では建設会社等の展示施設ならびに模型などの提示物を紹介しています。
第7章では、全く新しい試みとして、コンクリートの試験法、部材の破壊モード、新材料、施工法などの画像情報が示されると同時に、それらをOHPやパソコンとプロジェクターの資料として役立つ画像データとして収録したCD-ROMが付録として添付されています。
次に、教育ツール、キット・サンプルの主な例を以下に示します。
  
(A)コンクリート補強(RC、PC)
1)鉄筋コンクリート梁の透明アクリル模型
2)鉄筋補強発泡スチロール梁
3)実際にRC梁の模型試験体を作って破壊実験をしてみよう
4)教室で行う鉄筋コンクリート梁の載荷試験
5)RCおよびPCの原理理解ツール
6)鉄筋補強およびプレストレス補強の原理
7)プレストレストコンクリートの原理と斜張橋
(B)構造部材
1)曲げモーメントと梁の変形
2)重ね梁とずれ変形と平面保持と断面2次モーメント
3)コンクリート梁のひび割れメカニズム模型
4)RC造長柱および短柱のひび割れメカニズム模型
5)ペーパー梁と断面2次モーメントと曲げ剛性
6)共役せん断力
7)ペーパーストラクチャで強度を競おう
8)単純梁の耐力実験〈ケント紙で梁をつくる〉
9)体重計と握力計
10)曲げてみる・折ってみる
(C)構造システム
1)支点タイプと基礎梁剛性と門型フレームの変形
2)ラーメンの変形を見る〈柱脚ピンまたはローラー〉
3)フレームの剛さ比べ〈純ラーメンと壁付ラーメンの比較〉
4)床やプラットホームを支える柱を作ってみよう〈圧縮実験〉
5)一本の柱を二本にしてつないだらどれだけ強度が増すか試してみよう
6)メカニズム模型の実験〈保有耐力で遊ぼう〉
7)剛性率のモデル実験〈立面のバランスを考える〉
8)剛床って何?
(D)振動
1)固有周期と応答スペクトル
2)振動応答習得機1号機
3)振動応答習得機2号機とせん断振動模型
4)1層3次元フレームの振動実験模型
5)1質点による振動モデル〈共振について〉、〈地盤と建物の関わり〉
6)液状化の実験モデル
(E)キット・サンプル
1)自己釣合型簡易加力装置(アルミ製)
2)主なセメントサンプル
3)骨材サンプル
4)繊維サンプル
5)異形鉄筋キット、PC鋼材キット
6)各種形鋼の断面キット
7)各種コンクリートの切断面キット
8)電気防食学習キット
(F)材料・施工
1)コンクリートの破壊曲面模型
2)早く固まるセメントモルタルのサンプル
3)水中で分離しないセメントモルタルのサンプル
4)混和剤の流動化キットによるセメント分散効果の観察(机上実験)
5)小型コンシステンシー試験
  最後に、付録CD-ROMに収録された画像データの内容を示します。
  
1)セメント・コンクリート関係の各種試験方法
2)構造部材の典型的な各種破壊モード
3)新材料
4)配筋の具体例
5)施工法の具体例
6)ひずみゲージの施工方法
  なお、報告書は5月中に頒布できる予定です。[価格:会員10 000円、会員外12 000円]
3.報告書の申込み・問合せ先:(社)日本コンクリート工学協会・学術課「教育ツール研究委員会事務局」(担当:渡部)
〒102−0083 東京都千代田区麹町1−7 相互半蔵門ビル12階
電話:(03)3263−1571/FAX:(03)3263-2115
e-mail:matanabe@jci-net.or.jp

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