フレッシュコンクリートの試料採取方法は、JIS A 1115に規定され、生コン工場のほとんどがトラックアジテータから最初に排出されるコンクリートの50~100Lを廃棄した後、試験に必要な試料を採取しているのが現状である。最初に取り除く試料の減量による、産業廃棄物の削減および試験業務省力化を目的として、比較実験を実施した。実験の結果、最初に取り除く量を20Lとし20~50Lの範囲から採取した試料を用いた場合でも試験結果に与える影響は極めて小さいことが確認できた。また、最初に廃棄する量を減量させるための基礎資料の整備とともに製造時の容積保証も50Lに減量することを提案した。